患者とのコミュニケーションは重要な役割を持つ

看護師にとって患者とのコミュニケーションは、患者の体調や精神状態をチェックするために必要不可欠なものです。また、信頼関係を築き、患者が安心できる看護ケアやターミナルケアを受けてもらうためにも、大切な仕事の1つだといわれています。ただそこで問題となるのが、看護師が患者とコミュニケーションを取る時間が少なくなってきている点です。看護師は慢性的な人手不足が深刻化してきており、一人ひとりが行う仕事の負担や量が増え続けている傾向にあります。そのため、業務に追われる状態が続いており、なかなか余裕をもって患者とコミュニケーションが取れなくなってきているのです。

このように、患者とのコミュニケーションが不足してしまうと、患者の状態を表面上でしか判断することができなくなり、患者が抱えている問題にも気付けなくなってしまいます。さらに、患者が本当に求めているニーズや希望を、聞き出すこともできなくなるでしょう。患者との信頼関係が築けない、治療やケアに関しての不信感を抱かせてしまうといったことが考えられています。その結果、良質な看護ケアやターミナルケアが実践できなくなり、看護師としても満足のいく結果が得られないうえ、患者とのコミュニケーションで得られる経験などが少なくなってしまうのです。

このような問題に対する改善策や対策として、患者とのコミュニケーションスキルを身につけることが挙げられます。コミュニケーションは単純に会話するだけではなく様々な方法があるため、それらを勉強して、限られた時間の中でもしっかりとコミュニケーションを取るようにしていくことが大切です。